チームを小さく保つ理由
『エッセンシャル スクラム』の 第11章 開発チーム(197ページ)に次の一節を見つけました。
Mike Cohn は、チームを小さく保つ理由をいかのように述べている。
・誰かがやってくれるから自分はやらなくてもよいという「社会的手抜き」が少ない。
・小さなチームは建設的なやり取りが頻繁に発生する。
・調整に必要な時間が少ない。
・誰も陰に埋もれることがない。
・小さなチームのほうがメンバーを満足させることができる。
・有害な過度の専門化が発生しにくい。
逆説的に考えてみると、
「大きいチーム(≒大規模開発)における弊害」みたいなものが見えてきまして…
「あっ…ウチのことや」と。 (TдT)
それはさておき、使える一節なのでメモメモ。
Ruby はじめました
お仕事に刺激がないので、なんとなく Ruby を勉強し始めました。
教科書はこちら。
選定理由は本屋にあったもので、初心者っぽくないもの。
しばらく読書を続けていましたが、飽きてきたので写経しながら読み進めています。
Ruby 触ってみての感想
これまで Ruby 触ったことがないわけではないですが、
きちんと向き合ったのは初めて。
・Groovy と似てる。(Grooby が Ruby に似ている、が正しいけれど)
・Java とは色々な意味で違うのでおもしろい。
・まだまだ良さはわからない。いいんだろうな…たぶんくらい。
おまけ:ひさびさのブログ更新
最後にブログを更新したのが200日前のようです。
半年以上放置していたわけですが、1日あたり40PVくらいありました。
放置しているのに見に来ていただけるのはありがたいですね。
働き方を見つめなおす - 『「やりがいのある仕事」という幻想 』
特に仕事の悩みを抱えているわけでもないですが、本屋で目に留まったので読んでみました。
著者の森博嗣さんは小説家として有名ですよね。
仕事についての考えが変わるかも
働き方、仕事というものに対して、世間一般的な視点ではない、異なる視点で分析しています。
仕事とは金を儲ける行為であると定義した上で、
仕事に対する既成概念をどんどん否定していくのが痛快でした。
「仕事つらいだろうけど、我慢して頑張れよ」
なんてことは一言も書いてないです。
仕事に対する捉え方が自分と似ていて、自分の考え方を整理するのに非常に役立ちました。
うまく言葉に現されているので今後どしどしと引用させていただこうと思います。
仕事におけるやりがいの捉え方
仕事をしている中でやりがいを感じる、楽しいと
思えるのはいつなのかを考えてみます。
たとえば最も仕事に熱中しているときというのは、
新たな発見があって好奇心を刺激されるときだったりします。
そういうときは会社に貢献しているというよりも、
自分の成長に喜びを見いだしているわけで…
雑なクオリティで終わっても文句言われないところを深追いしてしまう感じです。
「ここまでやらなくても」とか言われますが、「資料作りながら、頭の中身整理できてよかった」
というようなことを思ってたりします。*1
(作りすぎのムダについての議論はここでは置いておいて)
あとはこんなことして金もらえるのはお得だなあということもありますね。
給料をもらえる上に、自分の成長のために会社の資産を使っているわけで。
そういうときに深夜まで会社に残っていても苦ではないです。
もはや仕事ではないです。仕事に楽しみを見いだした、やりがいを感じている
という捉え方もできますが、「会社で自分が楽しいことしている」と捉えた方がすっきりします。
この本では後者の捉え方で話が進んでいきます。
そういう捉え方でいいんだということに自信がつきました。
*1:あとがきの中の「僕は何のためにこれを書いたか」で同じようなことが書かれていてビックリしました。
プログラミング言語の理解を深める - 『コーディングを支える技術』
今回の読書感想文は、たまたま本屋さんで手に取って
衝動的にそのまま買ってしまった『コーディング支える技術』です。
言語の学び方
冒頭で言語の学び方は3つあるとしています。
・比較から学ぶ
・歴史から学ぶ
・作ることで学ぶ
そのうち、比較から学ぶ・歴史から学ぶのスタンスで
プログラミング言語の文法のなぜについて解説されています。
比較から学ぶ、あいまいな理解
Java は文法を理解しているのですが、実は JavaScript は文法をよく理解していなかったりします。
Java の文法をベースに考えたり、よくわからない所は適当に実装してうまくいったら
OK みたいな感じになります。
たとえば、JavaScript の undefined はあいまいな感じでした。
この言語ではこうだけど、違う言語では同じものでも違う扱いになる、違う結果になる事例が
たくさん紹介されています。
主たる言語以外の言語の文法について、あいまいな点がいくらか整理できたのはよかったです。
歴史から学ぶ、文法のなぜ
文法って、こういうもんだと決めつけて理解して現在に至っているものが実は多いです。
この本では、よくある文法をゼロから成り立ちを勉強することができます。
なぜこの言語では例外処理はこういう文法なのか、そういったようなものです。
文法が作られた理由や経緯、メカニズムが紹介されていますが、いつも使っているだけに
興味深い内容が多いです。
文法が作られた理由を知ると、これほど理解が進むのかと驚かされました。