デブサミ2013 に行ってきた #devsumi

「Enterprise」「Social Game」「startup」3つの世界のAction!:Developers Summit 2013

ちょうど会社の用事で前日まで東京出張でした。上司に「ついでに行っても…」とお願いしてみたら、即答でOKもらえて行けることになりました。

上司・同僚のみなさま、行かせていただいてありがとうございました。
(大半はこのブログの存在を知らないはずだけど、一応)

デブサミと私

去年の夏に神戸で開催された「デブサミ関西2012」に行きました。
デブサミ関西2012に行ってきた - Java開発のんびり日記

とはいえ本家の東京開催は初めてです。

会場がでかいですね、目黒雅叙園。豪華な結婚式場だそうです。

とにかく人が多い。満席・立ち見。
イスのみで机なし。
セッション終わったらすぐに次のセッション入場待ち行列へ。

これが東京か…と。

Action!

…と銘打って、デブサミ後になにか行動してみよう!
というのが今回のデブサミのテーマだそうです。

私の Action! まずブログを書いてみるということで。

いつもそうですが、勉強会とかに参加したらブログを書くようにしてます。
アウトプットしないと聞いただけでは吸収できないとか、そういうのよく言われますが…

人見知りなので、TwitterでDM送るとか、懇親会行くとか、コミュニティ手伝うとか、そういう難しいのはまだまだ…ねえ。
講演者、スタッフのみなさまへの恩返しはブログでというのが、自分なりのフィードバックのつもりです。

ここからは感想です

2日間すべての時間帯のセッションに参加しました。
セッションひとつひとつを個別に…ではなく、次の4つにグルーピングしてまとめながら感想を書いてみます。

特に印象に残ったセッションは後日個別に書きたいと思います。
(こうやって予告を書くと、書かない運命になりがち)

ソーシャルからもっと学ぶ

【主な参加セッション】
・3つの世界:エンタープライズ、ソーシャル/ゲーム、スタートアップ
・ソーシャルコーディング革命後の開発委託の世界

私はどっぷりエンタープライズな人間です。
ソーシャルな世界(ソーシャル/ゲーム)は自分とは無縁だと思っていました。

でも実は違っていて、ソーシャルを手本とすべきことが本当に多いということがわかりました。

アジャイルやXPのプラクティスを現場に導入する試みをしていますが、テスト自動化や継続的デリバリー、そういったものはソーシャルでは当たり前だそうです。
あのスピード感を考えてみれば当然ですが、言われると身にしみました。

もっともっとアジャイルに価値を提供できる仕組みを作っていきたいと考えたときに、お手本とすべき先生としてソーシャルがいるんだ。そのことに気づけたのは大きな収穫でした。

また、開発を楽しむという目標を掲げたときに、ソーシャルコーディングはなくてはならないものになるのかもという実感を得ました。
ソースコードつつき合うとか、絶対たのしいやん。。

AWS 使ってみよう

【主な参加セッション】
・AmazonのDevOpsを支えるクラウド
Opsから挑むDevOps

セッションのタイトルに DevOps と共通の文言がありますが、自分としては AWS(Amazon Web Services)でした。

AWS のすごさ、AWS の可能性を感じました。
正確に言うと、AWS を使いこなせた時の自分たちの可能性を強く感じました。

AWS はこれまで仮想環境というイメージ止まりでした。

Webアプリ開発から見れば、動く場所がオンプレミスなサーバーではなくて、どこかのクラウドなだけなんでしょ。アプリ作るに当たってはなにも変わらない。Tomcat の上で動いてんだから一緒やん。
そういう感じです。

それは、せまいせまい視野でした。

アプリ作ってもサーバが無ければ、作っただけの自己満足で終わり。
価値を提供するためにはサーバとそれを公開することが必要なのです(ざっくり言うと)。

ちょいちょいとやるだけで、AWSを通して環境を作って、サービス提供できるというのは
実は実は、すごいことなのです。

ということで、デブサミ参加してみて最初に具体的で大きな Action! を起こすとすれば、
AWS を触ってみることだなと思っています。Chef も気になる…

デザイン、意識したい!

【主な参加セッション】
・デザインを考えるときにデザイナーが考えること
・現場で役立つUX ~エンタープライズUXの現在とこれから~

開発者の多くは(自分も含めて)ものを作ることだけを考えていて、
サービスやビジネス価値のことを考えていないと思いました。

「ヒマがないからデザインなんて後回しだ」
「ユーザビリティ、UXって、外野の連中はうるさいわ。自分でやってみろ」
「基本設計で画面レイアウト決まっているから後工程では修正したらダメ、手戻りになる」

ウェブサイトの信頼性・不信感に見た目が一番影響を与えている
という統計があるそうです。

スマホアプリ、コンシューマ向けに限らず、エンタープライズの社内システムであっても
使う側にとってはデザインというのは非常に大切です。
でも、作る側になると後回しにしてしまうんですよね。色々な事情(言い訳)のもとに。

自分たちにデザインのセンスがないから。時間がないから。変更したら手戻り大変だから。
真っ当な言い訳ですが、それでデザインを無視するのってどうなんでしょう。

デザインのことを考えずに開発しているのは、価値を生み出すことに無関心だということ。
セッションを通して、このことを心に刻みました。

アジャイル、やっぱりいいね

【主な参加セッション】
・ワンクリックデプロイ〜いつまで手でデプロイしてるんですか〜
アジャイルサムライって当たり前になるのかな?

アジャイル、自分が最も興味を持っている分野です。
この2セッションはほぼ最前列を確保して聴きました。どやっ。

というものの、新たなインプットは少なかったです。

気づきやモチベーションの種はたくさんいただきました。
新たな発見があまりなかったということです。

1年前の3月、AgileJapan2012 で吉羽さんのセッションを聴いたときに衝撃受けまくって鼻息荒くなっていたことを考えると、我ながら成長したもんです。

ですが、だいたい知っているからといって、デプロイ自動化やアジャイルの実践が十分にできているというわけではなく、まだまだ発展途上です。

セッション中の西村さんの言葉を借りると「『アジャイルサムライ』の続き」はまだまだ書けていません。実践編の1ページ目を書いて消して書いて消して…の繰り返しです。

『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』*1 の冒頭にも「スクラムは、軽量、理解が容易、そして習得は非常に困難。」とあります。

まさに、今の自分がそれです。

先を走っている人たちの話も、自分たちもアジャイルやりたいと思っている人が非常に多いことも、そして自分がアジャイル導入に向けていろいろやっていることが間違っていないことも…
色々と再確認できました。そして、さらに一歩前に進める勇気をもらいました。

Action! につなげる

次につながる、次にやりたい。それがより明確になった2日間でした。

去年の初めにアジャイルを知って、1年間アジャイルを実践してきました。
価値を提供するということの大切さと難しさを実感しながら、少しずつ形にできてきているかなと思っています。

現状に満足せず、さらに成果を上げていく、世界を広げていくためのアイデアや勇気をたくさんいただきました。ありがとうございました。

*1:サインもらいました!(^^)v