おもに Groovy やアジャイル開発について勉強していることを書き散らしてます。
わたしのひとりごとが、だれかのお役に立てればと…

インセプションデッキを作ってみた

小規模プロジェクトが新たに立ち上がって、自分がプロジェクトリーダーになりました。
ということで、アジャイル的な取り組みを試行しています。

今日、インセプションデッキを作りました。その感想をまとめたいと思います。
プロジェクトは開始してからすでに3週間ほど経過しています。インセプションデッキ(≒プロジェクト計画)を作るには遅すぎですが、プロジェクトメンバーが全員やっとそろったのが今日なのです。

今日の打ち合わせは次の3名で行いました。

・私:プロジェクトリーダー
・後輩A:開発者(すでに3週間ほどプロジェクトで開発している)
・後輩B:開発者(今日からプロジェクトに参加)

打ち合わせに顧客は巻き込めませんでした。巻き込めるほどの自信と根性はまだまだありません。

自分の言葉でプロジェクトを説明できるか

まず、今日から参加した開発者Bさん向けにプロジェクト概要、プロダクト概要から説明しました。
この説明については開発者Aさんに担当をあらかじめ依頼しておき、自分の理解の整理という意味も込めて話してもらいました。

結果は…ちょっと残念なレベルでした。
途中から私が引き継いで説明することになりました。

開発者Aさんいわく、「なんとなく分かっているけれど、説明できない」

参加しているプロジェクトのこと、開発しているシステムのことをいかに理解していないか。理解していたとしても自分の言葉で説明できないか。不幸中の幸いですが、それがよくわかりました。

あーだこーだと、顧客と仕様検討してたりするんですけどね。担当している機能だけ詳しくなってしまって、システム全体の目的や意味が抜けてしまう。

以前、後輩が部長から「どういうシステムを担当しているのだ?」と聞かれて「◯◯検索画面を作っています」とピンポイントで一機能の説明を始めたので、呆然とした覚えがあります。

事前に作成しておいたインセプションデッキ

ひと通りプロジェクトの説明をし終わってから、インセプションデッキの作成に取り掛かりました。
アジャイルサムライ』は事前に読んでおいてもらいました。深く読み込んだというわけではなく、単語の理解ができている程度です。

事前に私ひとりでインセプションデッキを作成しておきました。
まず、インセプションデッキをひと通り紹介しました。

次の項目については、抜け漏れないか的に確認してもらう形式になりました。

・ご近所さんを探せ
・解決案を描く
・期間を見極める
・何を諦めるか(トレードオフスライダー)
・何がどれだけ必要なのか

このあたりは議論なく事前に作っておける内容なので、しっかりと作成しておきました。プロジェクトリーダーとして現状や環境を情報共有する感じになります。
プロジェクト計画を一方的に説明するとしたとしても、インセプションデッキというフォーマットを埋めていくことで計画に必要となる要素が網羅できるので有効です。

次の項目については、参考程度に作成しておいて、メインはその場で議論して出していくことにしました。とはいえ、時間の制約もあって私が事前作成したものがそのまま固まっていったものもあります。

・我われはなぜここにいるのか
・エレベーターピッチ
・パッケージデザイン
・やらないことリスト
・夜も眠れない問題

我われはなぜここにいるのか

この項目に、いちばん時間をかけました。
ホワイトボードにマインドマップを書いて、1時間半くらい議論していました。

どうしてもシステムの目的とか、難しいことを考えてしまいがちです。そうなると「自分はまだよく理解していないので…」と逃げられてしまいます。

発想を転換するという意味で、次のような質問を投げかけると、意見やアイデアが次々と上がってきました。

・前回のプロジェクトの反省を活かす。問題だったこと、棚上げしてしまったことをあげてみる。
・プロジェクトが終わったときにどうなっていたら嬉しいか。
・プロジェクトと直接関係のない、自分の中長期的な目標を活かせないか考える。

自分起点で考えるという発想は大事だと思いました。

早速インセプションデッキを活用する

社内フォーマットに合わせて、プロジェクト計画書を作成しなければいけないのですが、幸いにもインセプションデッキができあがっています。

フォーマットを穴埋めできるための材料は大体そろっているので少し楽ができると思います。
インセプションデッキをそのまま出しても「なにそれ?」的な反応だと思いますが、インセプションデッキというツールを使用して十分プロジェクト計画が作れるということになります。

インセプションデッキという手ごわい質問たちを目の前にして、プロジェクトメンバーで討議した結果をプロジェクト計画に反映できるというのはとてもよいことです。従来はプロジェクトリーダーが夜な夜な孤独にレビューのために計画づくりしているのが常でしたから…

まとめ

結局一日仕事になりました。会議室にこもりっぱなしでした。
これだけ時間と労力をかけて討議して情報共有することができました。プロジェクトを自分事にするためにはこれくらいは必要です。
また、途中でメンバーが出たり入ったりするのは大きなロスであり、チームの結束力を弱くすることになると感じました。

インセプションデッキは理解を深める、共有するという意味でよいツールです。
あらためて、そう思いました。