アジャイルサムライ読書会 at 大阪道場 に行ってきた

きのう「アジャイルサムライ読書会 at 大阪道場」に行ってきました。

4月に引き続いて2回目ということで、
1回目も行った自分としては人見知りにも関わらず、さほど緊張せずに会場に入場できました。

前半は「我々はなぜここにいるのか?」のワークショップ。
後半は『アジャイルサムライ』の2章〜4章を範囲としてディスカッション。

「我々はなぜここにいるのか?」

インセプションデッキ最初の手ごわい質問である、
「我々はなぜここにいるのか?」を読書会に当てはめてのディスカッションでした。

・自分の解釈が正しいかを確認する。
・実際にほんまにアジャイルできているのかを聞きたい。
・課題を共有する。
・一人で勉強したことを、(アジャイルらしく)チームで共有したい。
・異なる分野の人と交流する。
アジャイルをふつうのことにしたい。
アジャイルに飢えている。知りたい。
アジャイルで社会を変える!(アジャイルのメソッドは開発以外にも使える)
・お菓子を食べられるから。
・素振り(アジャイルの練習、実践)
・成功事例、失敗事例、経験談を聞きたい。
・勉強会駆動モチベーション

だいたいの意見を集約すると、情報交換・交流・改善・実践という4つに落ち着きました。

個人的には、「アジャイルに飢えている」という表現がものすごく気に入りました。
あと、「アジャイルをふつうのことにしたい」というのもなんだか…かっこいい。

アジャイルに対してまだまだ、みんな探り探りなのだということがよくわかりました。
経験者も正解を持っているわけでもなく…
(そもそも、どこでも通用する解なんてないのだろうけど)

一歩一歩、進んでいくしかない。
それなら同じ方向むいている人たちと一緒に悩みたいというところでしょうか。

「バスに乗せる」ためには

アジャイルサムライ』の2章〜4章を範囲としてディスカッション。
というか、「みんなをバスに乗せる」(3章)にはどうすればいいか?
どうやってチームを作るかについてに終始アレコレ話ししていたと思います。

・前提:アジャイルな人を探すって無理でしょ?
・もともとアジャイルな人なんて、その辺にころがっていることはない。
・将来アジャイルな人になれるような人を集める(ことはできそう)。
インセプションデッキとかやろうとするけど、結局詰め切れずに笑ってごまかしてしまう。
・探すのではなく、育てるほうが合っている。手ごわい質問して気づかせるとか。
・手ごわい質問ではなく、手ごわ過ぎる質問。
・だから質問すると、攻撃になってしまう。
・そういう難しいことは、とりあえず上の人考えてくださいねって逃げてしまっている。
・「アジャイル」って言わない。拒否反応があるから。こっそり、ステルスアジャイルで。
・CCPMにも似たようなことが定義されている。目的・成果物・成功基準の3つをおさえる。
・「◯◯したい。◯◯になりたい」というのは若手にとってはモチベーションの源泉。
・優先順位を同率順位なしで振り分ける→本当に難しい。でも重要(トレードオフスライダー)
・「なぜここにいるのか?」を定義共有するのとしないのでは、エレベータピッチが全く違う。
・目的(なぜここ)が共有できていると、エレベータピッチがぴったり合う(同じ物ができる)。
・キックオフミーティングにインセプションデッキをなんとか滑りこませたい。
・全員がコミットメントする。
・「バスに乗る」そこがあって、インセプションデッキを作り始めないといけない。
・というか「バスに乗せる」前に、「バスを作る」のも大変。
・ジェネラリストになる。多様性を認める。
・余裕がないと、アジャイルは始めれない(という認識がある)。
・仲間を増やす手段、大事。
アジャイルの必要性を認めてもらうのも大切。

アジャイルなチーム作り、それがいちばん大変。
そんなチームができるのだったら、こんなに悩んでないという思いがヒシヒシと伝わってきました。

「手ごわい質問ではなく、手ごわ過ぎる質問。だから質問すると、攻撃になってしまう」
というのが痛いほど納得できました。本質的な質問って、相手の否定に近いところがあります。

よくいう「腹を割って話す」がこのことに近いのだと思います。
でも、そんなことする時間や余裕、そして勇気を持ち合わせていないのが現実。

一方で、そういうプロセスを踏まないからコミュニケーションロスが発生するのも
重々にわかってたりします。

「バスに乗せる前に、バスを作るのも大変」というのも腹落ちしました。
アジャイル始めるよりも前の段階。そこですら難しい。

おかし重要

「なぜここにいるのか?」のところで、
「お菓子をつまんで小腹が満たせるから」というのがありました。

ネタかと思ったけれど、笑いながらも同意している人が多かったです。

人と比べると、あまりお菓子には魅力を感じないので実感はしないのだけれど、
お菓子重要じゃないのかと。

アジャイルサムライ』にも、
仲良くなるにはコーヒーとドーナツだと書いていました。(ドーナツだったか?)

確かにお菓子渡しながらお願いするとか、
先帰るときにお菓子渡して帰るとか、
お菓子渡すふりしてしゃべりかけたりとか。

思い返してみると…お菓子駆動って、バカにできない。

個人的なふりかえり

今回も得るものが多かったです。
同じ本を読んでいるのに、「なぜそこにひっかかる?」と驚き&発見も。

2回目の参加ということで、他の参加者との距離が近く感じました。
コミュニティっていうやつでしょうか。

もうちょっと気の利いた発言とかできるといいなあとか、反省。

まあ、がんばってこのブログエントリ書けたことで、よしとしましょう。